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6月 26, 2019

サロマンブルーのその先に

 


「体重が減った」「健康になった」「日々の生活が充実した」

ランニングによって得られるものは、それこそランナーの数だけあるといっていい。しかし、樋口玲貴さんのようにランニングによって“命を救われた”という経験がある人は少ないだろう。

多くのウルトラマラソンに出場し、2019年、ついにサロマンブルーを目指す彼女のランニングライフとは?






「きっかけは頭痛を緩和するためでした」

北海道・札幌を拠点に発行されるタウン誌の編集長、樋口玲貴さんは、当時、やりがいのある仕事と引き換えに激しい頭痛に悩まされていた。

日に20錠もの鎮痛剤を飲む日々。ついに痛みに耐えきれず受診すると、医者からは「このままだと死ぬよ。運動しなさい」と言われたという。

 







学生時代からさまざまなスポーツを楽しんできた彼女が選んだのはランニングだった。
一人で気軽に始められるスポーツがそれしかなかったというのが正直なところだった。


でも家の近所を走り始めると、頭痛が緩和され、ガチガチだった肩もほぐれて気持ちいい。
すっかりランニングが習慣になり、走る目的を求めてフルマラソンにも出場。数大会を完走した。





元来、ものごとを突き詰めていくタイプなのだろう。

「フルマラソンよりもっと長い距離はないだろうか?挑戦してみたい」


そう思っていた時にサロマ湖のウルトラマラソンに出場することを思い立った。北海道生まれの樋口さんにとってこの大会はかなり身近なものだったのかもしれない。しかし身近なことと、完走することは違う。さまざまな人からのアドバイスを受けてLSDでベースを作り、その上で30㎞走などのメニューをこなしていく。

2007年7月の本番では「プラン通り進めていくことができて、予定の時間(2時間45分台)でゴールしました」




フルマラソンとは違う。ウルトラマラソンには特有の魅力がある。

じっくりと周到にトレーニングをして、レースに望む。北海道という土地柄、ダイヤモンドダストが舞う極寒の時期に80㎞走をすることもある。サロマ湖をはじめ、萩住環250㎞など100㎞を超える距離のレースにもチャレンジし、次々に完走を果たしていく。250㎞を超えるレースの10日後にさらに250㎞のレースに出場したこともあった。


順調なランニングライフに陰りがみえたのは2018年。ランニングをすると、腰回りにこれまでに感じたことがない痛みが出る。
トレーニングに支障が出るから早く治してしまおうと、気軽に診察を受けると子宮体がんという診断。思いがけない疾患に動揺するものの、早期だったこともあり、速やかに手術を行うことに迷いはなかった。


驚くのは退院後5か月経った2019年1月にはすでにレースに復帰し、200㎞を走るレースで完走。





そしていよいよ、2019年7月、サロマンブルーへ挑戦する。


サロマンブルーとはサロマ湖100kmウルトラマラソン、「100kmの部を10回以上完走したランナー」に与えられる称号のこと。 頭痛の緩和のために走りはじめてからはや数年。1歩1歩の積み重ねが、ひとつの形として結実するところまで来ている。経験もトレーニングも積んだ、病も克服した。サロマンブルーは何としても達成したい、そう意気込んではいるが、それが何よりも大切なものではないのだろう。


「子宮体がんは普通に生活をしていれば気づかないくらい。“違和感”程度でした。ランニングにいのちを救われたのはこれで2回目ですね。最初は頭痛に悩まされたとき、そしてがんです。市民ランナーには引退がありません。これからも同じように走り続けますよ」


サロマンブルーは通過点。まだまだ先は長く続くのだ






樋口玲貴さんがサロマンブルーをかけて挑むこの大会。

着用モデルは「CLIFTON 6 」。

夢に向かって、100km を超えるロングランを足元からサポート。