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5月 1, 2019

情熱を探して:なぜサメに襲われた彼が、再び海へ戻ったのか

情熱を探して ~ なぜサメに襲われた彼が、再び海へ戻ったのか ~

Mike Coots(マイケル・クーツ)



涼しく心地よいカウアイ島の早朝、ハワイで生まれ育ったマイケル・クーツは、夜明けにピックアップトラックに乗りこみ、舗装されていない荒れた道路を走り抜け、サーフポイントの近くに駐車した。 彼は、数分間波を見つめ、フィンとブギーボードを手にして、ビーチに歩いていった。

 

けれども、マイケルは水に入る直前、右足をはずす。

 




シャークアタックの生存者、マイケルは18歳のとき、イタチザメにかまれ、右足を失った。彼は、体の一部をなくしても、自分が好きなことができ、快適に感じられる環境である「海」で過ごしたいのだ。自分が被害にあった場所であっても、マイケルは海に戻るために恐れを克服していった。 彼の前向きな姿勢は決して揺らぐものではなく、満たされない気持ちを助けてくれる。

 

シャークアタックは、マイクが友達と一緒にサーフィンをしているときに起こった。 波間をパドリングしているとき、彼はサメにかまれるような大きな圧力を足に感じた。マイケルは本能的に足を引き抜き、サメの鼻をゆすりました。ついにサメは彼を放し、マイクはもがきながら海岸へ戻った。彼の友達の一人がすぐに彼のサーフリーシュで止血帯を作り、トラックの後ろに彼を乗せ、彼らは病院へと急いで向かった。彼らは失神するマイケルをトラックから降ろし、ERへ緊急手術に向かわせたのだった。

 

「自分の目が開いたことを覚えているよ。こんな夢を見ていた。母親が医者を見つめ、そして医者は私の母を見ていた。 私の母が、『マイケル、あなたは足を失ったの。』と、私に言うのさ。そして2人に、あと数分で自分は死んでしまうと告げられると思って、最後の願いを言わなきゃと思ったよ。そして、そうさ、僕は自分の足がなくなったのを見たんだ。そこにいて、みんな笑い始めたとき、自分にとって「大丈夫」と思える瞬間だった。僕の家族が自分の足を失ったことをちょっとしたユーモアを交えて扱えるなら、ぼくたちは一歩前に進んでいけるんだ。

 

マイケルは彼の家族との状況について冗談を言うことができたが、回復にはまだまだ長い道のりが必要だった。そしてわずか18歳で、現実の厳しさに直面した。「入院中、長いズボンをはいた男性が訪れた。彼はほんの少し滞在して、そして二、三言告げた。僕はこの男性に会ったことはないけど、その人が去った後、母親が彼は義足を付けていると教えてくれた。 『え?どういうこと?』と私は言った。それはすべてのライトのスイッチがオンになったようだったよ。」とマイケルは言った。

 

「それはこの希望の瞬間だった。回復して、また歩けるようになることはわかっていたよ。ただ、走れるようになることまでは考えていなかった。そうだな、せいぜい自分でトイレには行けるようになるのかなって。お菓子を買いに行けたし、日焼け止めを買いに行くのにサーフショップに行くこともできた、そんなことがまたできるのか心配していたんだ。大きな波に乗ったり、走ったりできるようになることでなく、普通な状態になりたかった。その男性の訪問は、僕の人生最大の転換期のうちのひとつだったかもしれない。彼は全く見知らぬ人だけど、義足を見せてくれたことで、自分は新しい自分と人生が見えたんだ。」

 

 

 

スポーツ選手として、マイケルのライフスタイルは急速に変化したけれど、マイケルが焦点に置くことは、海においてだった。 「シャークアタックで辛いのは、手足を失うことだけではないんだ。約一か月間、友達とサーフィンができずに水の外にいたことだった。」とマイケルは言った。

 

以前はすべてのことが海でのことだったが、今はすべて彼の義足についてだった。「カーボンとスチールで作られたものに左右される生活はクレイジーだよ。足は交通手段。そして、自己価値、健康、自尊心、そして仕事へ行ったり、家族と会うための手段、それは本当に人生のすべてなんだよ。」 マイクは言う。

 

しかし、マイクにとって最も重要なことは、水の中へ戻れることだった。 彼はアイスランドの企業に手紙を送り、サーフィン用義足を作ってもらえるか頼んだ。 マイクは当初、望みを捨て、違う人生に進もうとした。しかし数ヵ月後、彼はFacebookで、その会社からのメッセージを見つけた。そして数週間のうちにアイスランドに飛んでいき、その会社を訪ねてサーフィン用の義足を試着した。そして滞在最終日、マイクは思いがけず、彼らからランニングブレードをプレゼントされた。

「ランニングブレードを付けて、再び走った。走るのは、素晴らしかったよ。僕は泣き出した。今まで感じたことのないその動きや慣性だった。流れるような走りと顔にあたる風の感触。インドアの競技トラックでも感じたよ。何年も感じることがなかったから、泣き出してしまったんだ。」とマイクは話した。

「ハイスクールのときは、走れることをありがたいと思ってなかったよ。今、走ることできるからランニングが大好きだし、走れないことで、走れることに感謝するようになったのさ。空港のターミナルに早めに到着できなくて何度もフライトを逃したし、サーフポイントにとても良い波が上がってきていても、そのポイントに友達より早くたどり着けなかったから。」





何年も経った今でも、マイクは病院で彼を訪れて希望を与えてくれた男性を覚えていた。 そして、彼が自分の生活の中で優先しているものがある。 「義足でいろんなことをこなしている他の人が、普通の生活を送るのを見ることに、本当の価値を見出したんだ。だれかのためにそこで、自分がスポーツをできることをその人たちに知ってもらうことで、彼らにほんの少しの希望でも与えられるんじゃないかな」とマイクは言う。

 

マイクがこのライフスタイルを受け入れることができたのは、他の肢体切断者に助言し、支援することです。 「それは病院でサメに襲われた地元の子供たちを訪問することから始めた。もっとも必要な時に、同じような状況にあった人が会いに来てくれる重要性を知っていたのさ。それは価値があり、私はその先につなげていこうと思う。」

 

マイクはとてもラッキーなことに、フィラデルフィアから来た四肢切断者のチェイス・メリウェザー会うことができた。 「チェイスはすばらしい子供だった。彼には僕の家に来て、この島を見て欲しいと思ってたんだ。初めて会ったとき、この子は素晴らしいと言えたよ。 彼は眼鏡をかけ、そして彼のブギーボードに乗り、砂の上まで走らせた。 彼はドライドックしたが、さらにビーチに近づこうと、彼は蹴り続け、腕を動かし続けた。彼はとても興奮していた。 これがサーフストロークなんだ。」マイクは、こう言います。

 

ついに、いろいろなことがうまく進み、チェイスと彼の家族はカウアイ島のマイクの家を訪れることができた。 「チェイスと僕は似ているんだ。自分に足りないもので自分が誰であるかを定義させない。 今回の訪問中、私は彼がサーフストロークとビッグスマイルで帰国してほしかった。そして今、僕がビッグスマイルになっていると思うよ。」 マイクは続けた。

 

しかし、マイクは他の肢体切断者に希望や積極性を広めるだけではない。 彼がやりたいのは、実際に彼の命を奪ったサメに対する意識を高め、擁護するのを実際に支援することだ。「私の命を奪いかけたサメの保護を手助けすることに携わりたいと思っていた。サメたちの価値を見出したんだよ。僕らの海にはサメが大いに必要とされている。そして僕は水の中にいるだけで十分にすべての生態系がつながっていることを気づくのさ。 海は僕に人生にすべてを与えてくれた。 そう、本当に僕にすべてを与えてくれたんだ。もしも、何か少しでもなにかを返せるのなら、そうしたいのさ。」と、マイクは言います。

 

マイクのサメ擁護への思いは、彼が攻撃された理由への答えを探すために徹底的なリサーチをしたのが始まりだった。 「サメが人間にしたことについてすべてのことを知っていたけど、人間がサメに対して何をしているのか知らなかったよ。 そして、すぐに人間がサメに対して何をしているのかわかった。そしてそれは正しくないことだったよ。」とマイクは言った。

 

そして、彼がそのことを知る前に、マイクは水中で彼を殺そうとした動物と一緒にいた。 「シャークアタック後、初めてサメと顔を合わせたときは、ちょっと怖かった。 水の中で約2分経ち、その恐怖は消え、好奇心が飛び込んできたんだ。それは約30分のダイビングで、船に戻ったとき、これは地球できる最も素晴らしいことのようだった。これは自分の残りの人生のでやりたいことなのさ」とマイクは言います。

 

マイクがすること、水中に戻り、サメと一緒に泳いだり、触れたりすることは、多くの人にとって、耐えがたいだろう。 しかし、マイクの前向きな姿勢は常に変わらない。 「人生は僕たちに、これらの素晴らしいカーブボールを投げかける。そして、それをどのように自分たちが対処していくかで、自分たちを定義づけるんだ。それは、悪いカードが配られ、それが本当に何のためになるのかわからないこともある。 だけど、人生は素晴らしいし、良い人生にするカードだって手に入る。カードをひっくり返して楽しむこともできるのさ。」とマイクは言った。