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3月 4, 2020

Humans of HOKA ‐走ることで心身が強くなった

「これが得意だと胸を張って言えるものが特になかった」という兼松藍子さん。走ること、そしてウルトラマラソンとの出会いによって大きく人生が転換することになった。日本代表にまで上り詰めた彼女にとっての走る意味とは?

 

走り始めた理由はうつ病克服のため

「走り始めたときには10m走るのもつらかったですね。うつ克服のためにはじめたことですが、少しずつ距離を伸ばせるようになって。心身が強くなるのがわかり、走ることに熱中していきました」

気がつけばいつの間にかフルマラソンを走れるようになり、サブ3を達成。周りにウルトラマラソンランナーが多かったため、自然と自分も挑戦することになった。

ウルトラマラソンとは、フルマラソンを超える距離を走る種目のこと。距離だけではなく、24時間など一定時間を走り続ける場合もそう呼ばれる。特に100㎞や24時間走は世界的にポピュラーで、多くの世界大会が開催されている。2016年、2018年は100㎞、2018、2019年は24時間走で日本代表として海外のレースに出場した兼松藍子さんは、国内のレースでは必ず上位に顔を出すウルトラマラソン界の強豪のひとり。2019年にフランスで開催された24時間走の世界大会では、242.440kmの自己ベストを叩き出している。

 

初ウルトラ、気持ちの切り替えができてから変わった

 

「初ウルトラのタイムは9時間20分でした。70kmくらいで『もうやめたい』と思いました。でも『あとたったの30kmだ』と不思議に切り替えができてからは、前向きな気持ちになれたんですよね。いきなりのレースで5位に入賞できたのですが、フィニッシュのあと身体が全く動かなくなって…。結局着替えもできず、表彰式に間に合いませんでした」


初レースの甘くて苦い経験からトレーニングや補給など、準備の大切さを改めて感じた兼松さん。同時に「速いペースで走らない」「身体にも気持ちにも余裕を持って走ることができる」「周りのランナーと会話をしたり、景色を楽しむことができる」など、ウルトラマラソンの楽しさを十分に感じることができたという。

 

また感覚的なことだけではなく、「頭を冷静に保って次の展開を考え、どう走れば力を最大限に出し切ることができるのか」を考える戦略的な部分もこの競技の魅力だという。トレーニングでは、夏場に距離を伸ばすことを意識して、最高で月間1500km走ることもある。

「トレーニングの期間は、毎日毎日走ることと向き合っていないといけないので、疲れもありますし、きついとは思っています。でもそこの1ヶ月間やり切った時の達成感とか、走った距離の数字が『誰よりも走ったんだから大丈夫だ』と自分にとって自信になります」

 

記録はどんどん伸びて、海外のレースにも出場するようになった。その中で もっとも印象に残っているのは、2019年フランスで開催された24時間走世界選手権だという。

 

他の人のことは考えず、自分の走りに集中

 「24時間走はどこまで我慢できるかが勝負の種目です。この日も16時間すぎからアームスリーブをつけることもままならないほど全身が痛みました。でも順位を気にしないようにしています。他の人のことは考えず、自分の走りに集中しています。トップで走っている人が急に止まってしまうこともあり、上位10位は常に入れ替わるので。自分が落ちなければ順位は結果的に上がっていくことは経験から学ぶことができました」

 

何度となく走ったウルトラマラソンではあるが、このレースで気づかされたことがあった。

 

「スタッフや観客など周りが盛り立ててくれたことでキツい時間帯も乗り越えられました。ウルトラマラソンは 個人競技なんですが一人じゃなかったですね。改めて周りの人に支えられて力を発揮できるのだと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。自分は昔から『これが得意だ』と胸を張って言えるものが特になかったんですよ。でもウルトラマラソンを走って日本代表になることができて。自分の人生はウルトラマラソンで大きく変わったので、とても感謝しています」

 

 








兼松藍子さんが次へのチャレンジに向けて着用しているシューズはこちら。

RINCON (リンコン)